公的年金の繰上げ・繰下げ受給 いくら変わる?

年金の繰上げ・繰下げ

公的年金(国民年金、厚生年金)は、原則として65歳になったら受け取りが始まります。
年金の繰上げ・繰り下げ受給を申請すれば、受け取り開始年齢を60~75歳の間で自由に選ぶことができます。※2022年3月までは繰下げの上限が70歳までです。

ただし、繰り上げ受給では受け取り始めが早くなる代わりに、毎月の年金受給額は減ります。
逆に、繰り下げ受給では受け取りが遅くなる代わりに、毎月の年金受給額は増えます。

選択可能期間 増減額[月あたり]
繰上げ受給 60~64歳 0.4%減額↘※1
繰下げ受給 65~75歳※2 0.7%増額↗

 ※1 2022年3月までは、繰上げ時の減額率は0.5%です。
 ※2 2022年3月までは、繰下げの最大支給開始年齢は70歳です。

具体的に計算

受給開始年齢ヶ月
65歳で受け取り始めるときの受給額 

 ※ねんきん定期便などを参考に、予想年金額を入力してください。

 

毎月の受給額:

【65歳受給と比較して】の損益分岐年齢表

繰り上げ受給・繰り下げ受給したときに、65歳で受給開始したときと比べ有利不利が逆転する年齢までの生存率を表示しています。
例えば60歳から繰り上げ受給した場合、損益が逆転するのは80歳10ヶ月で、男性は66.2%が、女性は83.6%がこの年齢まで生きます。

受給開始年齢 65歳受給との比較 損益が分岐する年齢 損益分岐年齢までの
平均生存率[男]
損益分岐年齢までの
平均生存率[女]
60歳 -24.0 % 80歳10ヶ月 66.2 % 83.6 %
61歳 -19.2 % 81歳10ヶ月 63.4 % 81.8 %
62歳 -14.4 % 82歳10ヶ月 60.3 % 79.8 %
63歳 -9.6 % 83歳10ヶ月 57.1 % 77.5 %
64歳 -4.8 % 84歳10ヶ月 53.5 % 74.9 %
65歳 ±0 %
66歳 +8.4 % 77歳11ヶ月 78.4 % 90.3 %
67歳 +16.8 % 78歳11ヶ月 76.5 % 89.3 %
68歳 +25.2 % 79歳11ヶ月 74.4 % 88.1 %
69歳 +33.6 % 80歳11ヶ月 72.2 % 86.7 %
70歳 +44.0 % 81歳11ヶ月 69.7 % 85.1 %
71歳 +50.4 % 82歳11ヶ月 67.0 % 83.3 %
72歳 +58.8 % 83歳11ヶ月 64.1 % 81.2 %
73歳 +67.2 % 84歳11ヶ月 60.8 % 78.9 %
74歳 +75.6 % 85歳11ヶ月 57.3 % 76.2 %
75歳 +84.0 % 86歳11ヶ月 53.5 % 73.1 %

※ この記事の情報は、厚生労働省 令和2年簡易生命表を参考にしています。
※ 記事の内容の正確性には配慮していますが、内容の誤り・データ更新の遅れなどにより損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いかねますのでご注意ください。

※ 計算システムのエラーや表記間違いなどに気付かれた方は、info@aidzip.tech までお知らせ下さい。修正が必要な内容を報告いただいた方には粗品を送らせていただきます。